清々しくもあり、目からウロコの面接
[2010/10/12 16:22.58 | Comments(1)]
昨晩、某上場企業の第一次面接に立ち会ってきました。
企業側の面談者は人事部長。
候補者人材のAさんは、某上場企業の執行役員をされていた方です。
この企業の人事部長さんの面接スタイルにはいつも感心させられます。
よどみのない流れの中で、いろいろと質問をされますが、候補者の方にとって、
「あ、この人事部長は自分の本当の姿を真剣に知りたがってくれているのだな」
と、感じさせる何かがあると思います。
そして企業側のことも清濁合わせて非常に丁寧に伝えようとする気持ちが
ビンビンと感じられる面接スタイルなのです。
面接はキャッチボールのテンポも良く、あっという間に90分が過ぎ、
最後に質問はありますか?と人事部長が訪ねると、Aさんは言いました。
「こんなことを言うと面接ではマイナスになると思いますが、何もありません」
これまで面接は凄く手応えがあったのにどうしたんだろ?
求人背景とかは細かく知りたくないの?
・・・・と横で老婆心がザワザワし始めました。
「御社は上場企業ですから、開示情報が豊富にありますし拝見してきました。
では、お聞きすべきところは例えば社風とか、経営者の考え方・・・などについて
なのかもしれませんが、それはあくまでも私がご縁あって入社して初めて感じれば
いいものであって、私はそれでいいと思っています。」
「では、Aさんは今回の転職での企業選びの決め手は何なのでしょうか?」
「一つには業種は○○○、職種は×××とは決めています。(中略)
もちろん財務状況や会社の規模も決して無視するわけではないです。
ですが、決め手となるのはその会社の人事部長です。社長でも経営者でも
社員でもなく人事部長さんを決め手にします!」
・・・・と答えたからビックリしました。
何故ビックリしたかというと、この方は管理部長経験もありますが、経理・財務
のプロフェッショナルキャリアの方なのです。
今まで面接に何度も立ち会っていますが、経理・財務の方でこんな事を
言った方は初めてです。
Aさん、管理部長時代にリストラをした経験がある。
前職を退職した理由の中にそのこともあるということは聞いていた。
なのに、Aさんは退職理由を聞かれたときにこのことは言わなかった。
きっと言うことを善しとしないのか、きっとそのまま面接を終えるつもりだったのだろう。
Aさんは私との面談の中でも2回目に会ったときの最後の最後にこの話に触れ、
「それ思い出すとホロッときちゃうんです。だめですね。企業人としては甘いかも
しれません」
と目を潤ませていたことを思い出す。
それが人事部長の質問で溢れたのだろう。
『社員が勤め続けられる会社』 が、いい会社だとこの年になってわかりました。
本当に恥ずかしながらこの年になるまでわからなかったんです。やっと気がつきました。
・・・・とも、Aさんは続けた。
そのような会社にするためのキーマンは、社長でも経営者でもなく人事部長と考えている。
そして自分の勤める部署は違えど、人事部長のカウンターパートして自分も一緒にやり
たいと考えている。そして会社は自分達で変えていくものだと。
決して浪花節にも聞こえなかったし、思いつきで言ったわけでもなく、
Aさんの言葉には深さと清々しさを感じました。
非常に充実した面接。
合否はわかりませんが、エージェントとして納得感100%
そして目からウロコの面接でもありました。




