北田勝久、王道を往く!

熱く!パワフルに!そして時にはホロリ…とする北田の毎日の”なるほど”のおすそわけ。

闘病記 (4) ~ 大手術の前日

[2012/7/25 22:26.41 | Comments(0)]

5月30日に入院、手術(6月5日)までの6日間は、
安静にして、心臓に負担を掛けないようにして
手術を迎えるための期間だそうです。
  
  
そして、手術の前日、執刀医(主治医)の教授から
手術についての説明がありました。
 
  
僕の体内に入る「人工弁」「人工血管」を見せて
もらったのですが、プラモデルの部品のような・・・、
人工弁は70万円、人工血管は30万円の計100万円!
恐る恐る、「今回の手術の料金は?」と聞いてみると
約500万円位とのこと、
「おーー!入院費などを含めれば600万円になる?」
と思わずびっくり!(笑)
※事前に「限度額適用認定証」を病院に提出すれば
  一定金額(自己負担限度額)までの支払いですみます。
  
  
「午前8時半には手術室に入ってもらって、全身麻酔などの
 準備をして、実際に手術が始まるのは、午前10時、
 手術が終了して、ICU(集中治療室)に出てくるのが
 午後4時~5時頃になると思います。これより、遅れる
 場合は、ご家族に連絡します。
 また、手術中に何か問題が起こった場合は、ご家族に
 連絡しますので、デイルームで常に待機しておいて
 ください。
 
 手術は、肋骨を切断して胸を開いて、
 (1)人工弁付き人工血管で大動脈基部置換術、
 (2)左内胸動脈を用いて冠動脈バイパス手術 を
 人工心肺装置を使用して、薬で心停止させて、行います。」
  
  
そして、手術のリスクについての説明も・・・。

「一番怖いのは、細菌感染で、合併症を起こすことです。
 病院には、耐性をもった菌がたくさんいて、特に、ICUや
 ナースステーションの近くにいます。この病院も細心の
 注意を払っていますが、可能性がゼロだとは言えません。
 人工弁に菌が付着したり、心臓にまで到達すると、
 生命に危険が及ぶこともあります。
 
 二番目は、人工心肺装置に繋げた後に、心臓の中の
 血液を全て抜いて、処置が済んだ後に、血液を充填
 するんだけれど、その時に完全にできなくて、心臓内に
 空気が残ってしまって、その空気が脳に行った場合
 脳梗塞などの障害を起こすこともあります。
 CTを観ながら、細心の注意を払います。
 
 三番目は、40年以上前だけれど、子供の頃に手術を
 していて、粘膜の癒着が予想されるので、その癒着を
 取っていく時に、たくさんの出血が予想されるので、
 輸血をさせていただきます。
 また、2度目の手術で、心臓もかなりダメージを受けると
 思うので、その影響も出るかもしれません。」
  
またまた怖くなっちゃいました。
どれも、「心配しなくて大丈夫!」ということじゃない!
「こりゃ、どうなるかわからないな・・・」ってね。
 
 
それでも、気力を振り絞って、僕の方から質問をしました。

「手術後、何が一番大変ですか?
 僕が頑張ることってなんですか?」 
 
「手術した人に聞くと、ドレーン(管)が一番痛いと言います。
 体内での出血があったり、水が溜まったりした時に
 体外に出すための管を心臓や肺の近くに入れたまま
 手術室から出てきますので、それが粘膜に当たったり
 すると痛いようです。
 人工弁の音が響いたり、聞こえてくることもあります。」
 
「心臓は痛くないんですか?縫ったりしているので・・・」
 
「心臓は全く痛くないです。」
 
「手術室から出てきた時は、どんな状態ですか?」
 
「呼吸を促進するために、喉に酸素用の管が入っています。
 頚動脈には点滴の針が入っていて、3~4種類の点滴を
 した状態ですね。それと、先程のドレーンが3本、出てきた
 血液や水を溜める機械・袋がついています(体の外に)。
 膀胱に管が入っていて、尿は自然に出るようになっています。」
 
 
もう一つ驚いたのが、
 
「人工弁を埋め込んだ人は、身体障害者1級の
 障害者手帳の交付を受けることができます。
 心臓のペースメーカーを埋め込んだ人も同じです。
 いつでも申請をいただければ、私が証明書を
 書かせていただきます。」 
 
と説明があったことです。
少し考えさせられました。
(現在、証明書をお願いしています。)

 
最後に、
「全国の心臓手術の事例のデータベースがあって
そこに北田さんの手術の事例も登録させて欲しい。
個人情報は全く登録されませんので・・。」 
と言われたので、即OK。
こういう協力はいくらでもしたいと思います。
 
 
そして、たくさんの同意書にサインをしました。

(1) 手術の同意書
(2) 麻酔の同意書
(3) 身体抑制に関する同意書
(4) 血液製剤についての同意書
(5) 輸血についての同意書

内容を読めば、どれも「病院側に責任はない」という
感じにも思いますが、この場に及んで了承しないわけ
には行かない・・・。
  
 
「ここまで来れば、まな板の上の鯉だし、僕は
 麻酔で眠っているうちに、手術をするんだから
 何も怖がる必要はないじゃないか!」

と心に言い聞かせて、眠りました。
 
 
 
次は、いよいよ手術当日のお話です。
 
 
追記:
(1)入院してから手術の前日まで、何も治療をしている
  訳ではないのに、講師の先生と助教授が、毎日
  僕のところにきて、「どうですか?」と聞いてくださり
  また、いろんな質問にも答えてくださったりして、
  とても助かりました。話をするということで、気持ちが
  楽になるんです。
 
(2)手術の前日、僕がICUに持ち込む物(歯ブラシ、コップ、
  お守り、時計、ウォークマン、etc.)に、看護師さんが、
  ネームシールを一生懸命貼ってくれているのを見て、
  感動したりしました。些細なことなんですが・・・。

   「北田さん、手術頑張ってくださいね!」
   「僕は麻酔で寝てるので、頑張りようがないよ!
    先生に頑張ってもらわないと!」
   「みんな、そう言うんですよ!
    病室に戻ってきたら、リハビリするのは
    患者さんなんですよ!
    頑張ってくださいね!」
 
  励まされてしまいました。

   
  

 

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