北田勝久、王道を往く!

熱く!パワフルに!そして時にはホロリ…とする北田の毎日の”なるほど”のおすそわけ。

闘病記 (7) ~ 不整脈と電気ショック

[2012/7/29 11:00.00 | Comments(0)]

ICUを出て、病棟に戻ったとは言え、頚動脈からの点滴3本、
追加で左手にも点滴1本、お腹のドレイン(管)3本、酸素マスク、
胸には簡易心電図(無線でナースステーションへデーターが
飛んでいきます)、膀胱にも管が入っていて、身動きできない
ような状態です。
 
それでも、ベッドから降りて体重測定、レントゲンも背中に
鉄板(?)を入れて撮影します。
 
痛みは、ICUに居る時から、点滴で常に微量の痛止めが
流れているし、痛みが増した場合は、痛止めが増量される
ボタンがあって、自分で押せるので、あまり感じませんでした。
(一度押すと、10分以上経過しないと押せませんが・・・)
僕はこれを、「命のボタン!」と呼んでいて、それを聞いた
看護師さんが、「そんなオーバーな!」って笑われました。
 
 
しかし、そんな中、いろんな試練(?)が起こってきます。
 
6月8日(金)に病棟に戻ったのですが、不整脈が出て、
その影響で心拍数が160以上となり、凄い冷や汗を
かいたり、自分でも、しんどいのか?痛いのか?
何なのか?よくわからない状態でした。
 
そして、6月11日(月)、ナースステーション横の処置室に
運ばれて、不整脈をなくす点滴をされて、心拍数120まで
下がったのですが、それでも心拍数が多すぎます。
 
「こういう手術を受けた人の1/3は、不整脈になるので
 想定内のことです。ただ、水曜日まで様子をみて、
 心拍数が下がらないようなら、電気ショック(DC)で
 治療しましょう。」

と主治医が、いとも簡単なように、笑顔で説明してくれたのですが、
その時、僕は何も質問することができず、
 
「えーー?電気ショックって・・・?
 意識があるのに電気ショック? 怖い!」

なんて思いつつ、水曜日までは、
 
「心拍数が下がりますように!」
 
と祈りながら、何度も深呼吸していました・・・。
 
 
 
そんな願いも空しく、僕の心拍数は下がりませんでした。
6月13日(水)の朝、担当医がやってきて、電気ショックの
説明をしてくれました。同意書にもサインしました。
以下、その同意書の文章です。
 
「不整脈が、薬物治療にも抵抗性であり(改善しない)、
 循環動態の改善のためにもDC(電気ショック療法)が
 必要だと思われます。
 鎮静剤下に処置を行います。
 合併症は、血栓・塞栓症、心停止、心筋障害、やけど等です。
 DC後も再発する可能性、また、DCでも治らない可能性もあります。」
 
鎮静剤で心拍数を下げて行って、心臓が止まるか?
止まらないか?の時に、電気ショックを与える・・・と
いうことのようです。
 
「その時、僕は意識があるんですか?」
「いえいえ、ちゃんと麻酔をしますよ!」
「良かった・・・。」
 
でも、同意書の文章を読むと

「このまま心臓が止まってしまうかも?」

誰でも不安に思うでしょう。
ちょうど一緒にいた母親が同意書を読んでしまい
心配で泣きそうになっていました。
正直、母親がぶっ倒れて、このまま入院して
しまうんじゃないか?との方が心配するくらいでした。
 
「DCの予定時間は、午後3時にしましょう。
 午後2時半頃に看護師が迎えにきます。」
 
「わかりました。よろしくお願いします。」
 
と元気良く返事をしたものの、午後2時半までの間、
昼食も美味しくなく、ただ、ただ、祈っていました。
 
 
運命の時間(午後2時半)になり、看護師さんに
ストレッチャーに乗せられて、ICUへ入ると、
担当医、麻酔医、その他5~6人位のスタッフが
僕を取り囲んで、
 
「北田さんの体重は、78キロでしたっけ?
 麻酔は、〇〇mlでOKですね?」
 
スタッフの人達には、深刻さは全くなく、和気藹々と
でもいうのでしょうか?笑顔で接してくれて、ちょっと
気持ちが楽になりました。
 
手術の時と同じで、「麻酔入れますね~」という
言葉を最後に、僕は眠ってしまったようです。
 
 
目が覚めると、一人でICUのベッドに横たわっていました。
しばらくすると、担当医と麻酔医がきて、
 
「どうですか?」
「何かスッキリした感じです。」
「心拍数も下がって、安定していますから、安心してください。
 電気ショックも1回で済みましたし・・・。
 ICUにいると、北田さん・・・大変なので、病棟に戻りましょう!」
 
チクリ!と嫌味を言われつつも、体が楽になったことが
忘れられないし、嬉しかったです。
もちろん、再発の可能性もあるので、不整脈の薬を飲みながら
観察を続けなければなりません。
 
ふと時計を見ると、午後3時半。
 
「30分しか経っていない!簡単だったんだな。
 先生達にすれば、いつものことで・・・。」
  
 
病室に戻っている僕を見て、
母親が生き返ったような顔をしていました。
 
 
 
まだまだ、試練は続きます。
次回は、激痛と胸の傷から膿が・・・です。

Trackback URI

Comment(0)

まだコメントはありません。是非コメントをどうぞ!

Post Comments

  • (表示されません)

このページの先頭へ