仕事ができる人に仕事が集まって、それがきっかけで転職。

10月に入りまして、いよいよ年内の転職活動シーズンとしては面接選考が忙しくなる季節です。
おかげ様で今年も多くの方と面接や面談を通じてお話を聞く機会をいただいております。
今日はタイトルにも書きましたが、「仕事ができる人に仕事が集まって」ということについて書きたいと思います。

1週間で3人から同じ理由を伺いました

たまたま先週から今週にかけてお話させていただいた3人の方から、「今までのキャリアとは違う部署の仕事を兼務してくれと言われた」ことが転職のきっかけとのことなのです。
ある方は営業、ある方はマーケティング、ある方は事業企画と、当然ですが皆さん現職業務はそれぞれなのですが、現職業務はあまり関係性がない仕事を依頼されたのです。

3人の方、それぞれが「もちろん、転職理由はそれだけでなく」ということで、実際にはワークライフバランスの改善や、キャリアアップ、新しい領域への挑戦など、本質的というか、転職理由の「芯」の部分は別におありでしたが、別業務を依頼されたことは「転職を考えるきっかけ」にはなっているとのこと。

心が離れてしまった瞬間、ということのようです。

彼ら彼女らの上司にあたる方々は、彼ら彼女らのことを高く評価しているため、現在業務に加えて、別の仕事も頼みたいという切実な状況があったのだと推察しています。
現職の会社に対する理解度も高く、社内外に対するコミュニケーションも上手なのでしょう。
企画力や推進力なども素晴らしいのだと思います。
だから、少し畑が違ったとしても、彼ら彼女らならきっとやり切ってくれる、というお考えだったのでしょう。
そして、兼務はごくごく短期間の話であり、別途、人材を確保する最中だったのかもしれません。
ただ、タイミングが良くなかっただけなのかもしれません。
それでも、転職を考えるきっかけになってしまった、ということです。
良いとか悪いという話しではなく、そういうことが起きるのも組織だよなぁと思っています。

仕事ができるから、仕事が集まってきてしまうんです

人生100年時代とか、終身雇用の時代が終わったとか、副業解禁など、働き方や人生設計について、従来の延長戦では設計しにくい時代になりましたので、ご自分のスキルや市場価値が、現在価値としていかがなもので、将来価値としてどうなっていくのか、を多くの方が真剣に向き合っています。

その中でご自分のキャリアとあまり関係性のない業務を依頼されたとしたら、戸惑いを感じることは自然です。転職のきっかけになったことが、このようなことだとして、ご自身の転職活動の中でどのように表現すればよいでしょうか。

私は今回3人の方からお話を伺って感じたのですが、ネガティブな状況をポジティブなに表現できるかどうかで聞き手の印象は随分と変わりました。

例えば、別部署の仕事を短期間でも引き受けざるを得ない状況になったことをどのように表現しましょう。
「別部署の仕事も頼まれて、自分のやりたい仕事が明確になりました」と
「別部署の仕事に触れる機会をいただいて、自分のやりたい仕事が明確になりました」の
どちらの表現が前向きでしょうか。

微々たる違いですが、その積み重ねが貴方の印象を形成していくので、表現方法に少し工夫をしてみることをお勧めしています。

そもそも仕事をたくさん頼まれる方は、それだけで「仕事ができる人材」なのです。
是非自信をもっていただいて、新しい挑戦に向かっていただければと思います。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

(追伸)やはり防災用のヘルメットは必要です。

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