2028年オリンピックに向けてラクロスを知ろう!|第50回 北田会 in 大阪

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2024年1月24日(木) 第50回 北田会 in 大阪 を開催しました。

2006年に、名も無い集まりからスタートした会が、時を重ねて50回とは感慨深いものがあります。その間、東京・大阪あわせてたくさんの皆さんに参加していただいて本当に感謝です。

さて、記念すべき50回目は、ゲストスピーカーに同志社大学ラクロス部の監督を務めていらっしゃる肥田一信さんをお招きしました。

ラクロスといえば、2028年ロサンゼルスオリンピック競技に新しく採用された種目です。ラクロス部の監督自らにお話してもらって勉強すれば、ラクロスというスポーツを、身近に感じられ観戦もより楽しいものとなりますね!

バスケットボールをサッカー場でやる、それがラクロス

さて、ラクロスとはどんなスポーツなのか。

それはもう、YouTubeで「ラクロス」と検索していただければ一目瞭然。アメリカのかっこいいプレーがたくさん出てきます。

元々は、17世紀に北米のインディアンが鍛錬のために行っていた遊びをフランス系の移民が発見し、先住民との交流を目的に、ルールを定めスポーツ化したものが始まりと言われているらしいです。

使用していた道具が、僧侶が持つ杖(Crosse)に似ていたことから「La-Crosse」と呼ばれるようになったのが名前の由来です。

ところで、選手が持っているあの棒の先端についている網は、選手個人個人で編んでいるそうです。(←驚)
深さや大きさに規定がないのでプレースタイルによって網の形は様々。
アメリカにはプロの編み師もいるのだそうで、検索してみたら、DIYか!と思うような編み方のノウハウまで出てきてなかなか興味深かったです。

そして、ラクロスは男子と女子でルールも装備も違うのです。
ざっくり言うと、男子は防具もつけてボディアタックあり。女子は防具なしで、クロスが相手に当たったら反則です。

そんなラクロスは10人vs10人が100m×60mのフィールドで行うスポーツ。
試合会場によっては、上記尺が取れないフィールドもあり、この場合、横は48m~60m、縦は91.4~110mの範囲内なら試合をすることが許されています。

試合時間は15分×4回。

例えるなら
「バスケットをサッカー場でやるスポーツ」

めちゃくちゃ走って心臓がはちきれそう! なので男女ともかなりのアスリート競技なのですね。

日本のラクロスの現状

さて、2020年に監督に就任した肥田さん、ご自身も学生や社会人でラクロスをやっており、監督として全国学生選手権準優勝を経験。

肥田さんの学生時代(2000年頃)に比べ、競技人口が着々と増えてきたラクロスも、コロナの影響を受けました。大学生がラクロスに触れる機会がなくなってしまい、その人口は激減したそうです。

そのため、現在ラクロス協会は事務所を持たず、新入生を増やして軍資金をためているのが現状です。

世間からも愛されるチームづくり

日本で初めてラクロス部を創設したのは1986年で慶応大学。
同志社大学は1989年にラクロス部ができました。

同志社大学の男子ラクロス部は前シーズンは関西準優勝。
女子もここ2年は関西準優勝ですが、何度も関西制覇をしているほどの実力だそう。

体力を強化し、実力をあげて強くなるだけでなく、ラクロスというスポーツをみんなに知ってもらい、愛されるチームを作る広報活動、集客活動にも力をいれています。

ラクロスはまだまだ歴史が浅く、その分OB会などの力も伝統スポーツには及びません。
それは支援という面でもなかなか厳しいということです。ですからチーム自らがその活動を担っています。

技術を磨くために、他校との交流練習などで切磋琢磨し、他方ではラクロスを知り、そして好きになってもらうためにSNSをフル活用しながらの広報活動もこなします。

SNS担当のグループ(もちろん部員です)は、かっこよくてフォロワーの多い選手をピックアップして編集もするそうです。

監督の仕事

では肥田さんの監督としての主な仕事はなにかというと、
1)組織を作る
2)学生のすべての相談にのる
3)大学・協会とのパイプ役
4)スポンサー探し
主にこの4つだそう。

土日は練習や試合、平日の早朝と夜は空き時間にオンラインミーティングの日々。
※注)監督は普段は企業にお勤めの社会人です・・・。

これらの活動をほぼ無償でやっています。

ですが、学生の考え方ややり方から学ぶことも多く、それらはまさにプライスレス。
こんなハードな生活ですが、家庭は愛と寛容の世界なので円満だそうです。(笑)

いつか、全日本選手権に行ってほしい、そして社会人を破ってほしい!
とおっしゃる監督。そんな願いが原動力でしょうか。

肥田さん、ありがとうございました。

参加した皆さんも(もちろん私も)、ほとんど知識のない状態だったので、ラクロスへの関心や驚きもあり、そして現実的な話なども伺うことができて、「ラクロス」というスポーツが、ぐっと自分に近づいたような気持ちになりました。

参加した皆さんの話を聞きながらの「へぇー」「え~?」「なるほど~」など、感嘆の声も多め。

もっともっとたくさん魅力的なお話を聞けたのに、このレポートで伝えきれないのが残念です。
が、そこは百聞は一見にしかずで、YouTubeやインスタ、TikTokなどを見てもらいたいな、と思います。

世界の強豪はアメリカ、カナダ、オーストラリア。でも日本はアジアでは敵なし。
フィジカルでどうしても劣る日本人が武器にするのは「スピードとテクニック

ボールを使い、フィールドを走り回り、空間も使いながら、個と個の駆け引きありのチーム戦。
すべてのスポーツ要素を一つにしたような魅力あるラクロスが、2028年のオリンピックに向けて、もっともっと広く一般の人々に愛されるスポーツになるように、これからの奮闘にもとてもワクワク、楽しみにしています!

2024年7月からリーグ戦が始まります!
同志社大学ラクロス部(男子)
同志社大学ラクロス部(女子)

50回記念にプレゼント!

今回、ご参加いただいた北田明子さん著の「デジタル時代の情報発信のリスクと対策」という本を何名かにプレゼントさせていただきました。

著者の北田明子さん曰く「SNSでの情報発信の作法」をまとめた本ということで、日々何気なく使っているSNSですが、トラブルにならないために気をつけることはちゃんと勉強しておきたいですね。

また、日本盛の「もち麦と糀のけんこう甘酒」と「生原酒200mlボトル缶」をお持ち帰りいただきました。

最後に、、、。

前回から久しぶりの開催となってしまいましたが、忙しい1月平日の夜にお集まりいただきありがとうございました。
最強寒波がきていて、新幹線では途中の積雪で「大阪大丈夫かな~」と心配したりもしましたが、元気な皆様にお会いできてとてもうれしかったです。

今回もプロジェクターを使用しての回となりましたので、会場に使わせてもらったのはカフェ カフェーヌさん。

これからもまた、皆さまのご縁がどんどん繋がり、広がっていっていただけると嬉しいです。
またお会いできるのを楽しみにしています。

次回は2月16日(金) 東京で開催します!

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