こだわりのブライダル事業に心血を注ぐ、株式会社ノバレーゼの清水和哉さん。|第42回 北田会 in 東京

2018年6月26日(火)第42回北田会in東京を開催し、26名の方にご参加いただきました。

今回のゲストスピーカーの方は、株式会社ノバレーゼ の清水和哉さんです。

株式会社ノバレーゼはざっくり言ってしまえば「ブライダル事業」を手がけてらっしゃる会社なのですが、そこにはブライダルへの思いやこだわりがたくさん。
そして営業本部の清水さんブライダルに関してお話いただくことになりました。

ブライダルと社会はリンクしている。

ブライダルの形式は、時代を反映させるかのように移り変わってきたそうです。

古くは、嫁ぎ先にいわゆる「嫁入り」という形から、神前式となり、美智子様が着用したこともあり、ウェディングドレスを着る花嫁が増え、バブルの時代には芸能人の披露宴をテレビ中継するなどの派手婚。ゴンドラやドライアイスなど本当にショータイムでしたね。そしてバブルが崩壊し、一転、地味婚へ。 では現在は・・・?

社会情勢と密接にリンクしながらブライダルというものは移り変わって来たんですね。言い換えればまともに影響を受けてきたということだと思います。

結婚式が減っても市場規模が10年以上横ばいな理由。

さて、では約18年前、2000年あたりのデータと最近の数字を比較してみるとブライダル市場にはどのような変化があるでしょうか?

清水さんが具体的に数字を示して説明してくれたのですがここでは割愛させていただきます。

婚姻数は2000年当時より約25%減少。
挙式組数にいたっては44%の減少。

なのに市場規模は10年以上あまり変わっていなく横ばいなんだそうです。こんなに減少しているのになぜなんでしょう。

それは結婚する男女の平均年齢が上がったことや、2011年の未曾有の災害以降、日本人の心に刻まれた「絆」「おもてなし思想」というものが密接に関係しているそう。
お料理の単価があがったり、心置きなく過ごせるゲストハウスの利用などが増えているのはその証拠ですね。

晩婚化が進めば生活に余裕が出て、結婚式や披露宴での婚礼単価が上がり、そこに「感謝」や「おもてなし思想」がプラスされ、より質の高い結婚式を挙げる方々が増えているのですね。そのため、挙式数自体が減っても規模が減らないということなのです。

結婚式が多様化している。

SNSの出現でイメージやアイテム、衣装など情報が溢れているので、結婚式の情報収集も手軽になりましたね。そして自由度も上がり、色々な結婚式を挙げる方が増えてきたようです。

例えば、格安結婚式。持ち出し0円。ご祝儀でまかなえる結婚式。
マタニティウェディングなどこれからの生活の方にお金を使いたい方はこのような結婚式を利用する方も。そのかわり、お花は造花であったり、コストはかけないので、こだわった結婚式はしなくていいという方には向いているかも。

それからフリースタイルウェディング。
フリープランナーの出現により、より個性的な結婚式ができるようになりました。びっくりしたのが廃校、キャンプ場、球場などでのウェディングもあるそうです。
そういえばゴルフ好きの友人はゴルフ場で挙式というのもあったような・・・。お互いの思い出に直結したような場所での結婚式もプランナーさんと相談して実現しやすくなったんですね。

あとは、やはり、おもてなし婚。
すばらしいお料理。ロケーションなど、上質さを重視した結婚式ですね。

記憶に残る、色褪せない素敵な思い出になるウェディング。

結婚式というものを改めて考えた時それはやはり、
家族への感謝を伝えること であり、
友人への感謝を伝えること であり、そして
上司や恩師への感謝を伝えること でもあります。

要するに、自分を軸にしたそれまでの人生のオールスターが集まるのです。そんな機会は結婚式とお葬式しかないですね。そして自分がそこに参加できるのは結婚式だけなんですね(笑)
なので目の前の結婚する二人(お客様)と、その向こうのゲストのことを考え、その方たち全員の幸せを考えるウェディングを提供したいと清水さんはおっしゃいます。

そのために、ノバレーゼさんは、
1)ロケーション/建築空間
2)ウェディングドレス
3)お料理
という結婚式には欠かせないそれぞれのコンテンツを独占契約や業務提携し、上質にこだわって提供しているそうです。

そしてなにより、「感動偏差値」  最後は人。 とおっしゃいます。

スタッフには、人を喜ばせることが楽しい人たち。人のために尽くしたい、喜んでほしい。
そんなメンバーばかりを選んでいるそうです。

「結婚式をあげてよかった。」

この言葉こそが結婚式離れの進む昨今において、ブライダル業界の信頼や価値を高め、それを日本全体に広めるということにつながると清水さんはおっしゃっていました。

弊社北田が、清水さんのことを「ブライダルオタク」と称していましたが(笑) お話を聞いて納得です。

仕事にはそれぞれみんな少なからず理想を持って携わっていると思いますが、それを、心から熱く語れる、実践しているということは簡単ではありませんね。
お会いして、なるほど、第一印象からとても好印象な雰囲気は、こういった情熱の為せるものなのかと思いました。

もともとは、ブライダル=女の子の世界 と思っていた清水さんがなぜブライダル業界にハマるようになったのか?
最初は広告事業をやりたかったのだそうです。街にある大きな看板を見て、人々の記憶に残せるような仕事がしたいと思っていたそう。でも、ウェディングプランナーへの道へ足を踏み入れ、、、思えば、結婚する二人にとって人生最大のイベントです。これほど誰かの記憶に残る仕事もありませんね。

最後に・・・。

結婚式がだいぶ昔の記憶になってしまった人も、数年前のまだ新鮮な思い出の人も、
そしてまだこれからの人も。そして「娘のために話を聞きにきたよ。」という方も。

お話を聞きながら、記憶を呼び起こしながら、また、自分を想像しながら聞き入っていたのではないでしょうか。



その場ではお話を聞いて感心しきってしまっていましたが、後になって
「ちょっと困ったカップルはいませんでしたか?」とか、
「結婚式のおもしろハプニングありませんでしたか?」とか。

そんなエピソードも、ちょっと聞いてみたかったな、と思いました。
それはまたお会いする機会までにとっておきます。



今回、会場に使わせてもらったのは飯田橋駅にあるmeat meets 5バルさん。おいしいお肉とワインなどありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。

初参加の方も8名いらっしゃいました。ありがとうございました。
これを機会に皆様の繋がりが広がっていただけると嬉しいです。

ありがとうございました。

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