2021/02/16
勘違いし易い「任せる!」という言葉!?
カテゴリー 北田勝久、王道を往く!|ブログ
先日、約1年ぶりにお会いした人から、
「もし、ブログのネタにお困りのようでしたら、本日の事は利用してください(笑)」
という温かいお言葉を頂き(相談に来られた人に気を遣わせてしまってすみません;^_^A)、以前にもこのブログで書いたことがあるのですが、再度、このテーマで書かせて頂きます。
転職相談に来られる人の中で、
「面接で『この部門はあなたに任せますから!』と言われて、転職したけれど、実際には予算もない、権限もない、意見を挟んでくるし、結局、何でも了解を得なければ、前に進められないんです。」
という人が時々いらっしゃいます。その時の僕の答えも決まっていて
「最初から全てを任せるなんてことはないでしょう。転職してきて、『この人はどんな動きをしているかな?』『間違った方向へ進んでいないかな?』『信頼できるかな?』等々、採用した側はいろんなポイントを見ながら、必要であれば意見も言うし、反対もするでしょう。」
と答えます。そもそも、前職でやりたいことがなかなかやらせてもらえず、悶々としていた人には、面接での『任せる!』という言葉は、新鮮な、本当に嬉しくて、やり甲斐を感じる言葉かもしれません。そこで舞い上がってしまわず、冷静に考えることが必要です。
『任せる!』=『条件付き任せる!』 位に考えておくと良いと思います。
このテーマを考える時、必ず思い出す人がいます。あるオーナー会社へ紹介させて頂いたAさんです。オーナー社長からは、
「北田さん、採用はAさんに任せているから、どんどん直接やって下さい。」
と言われていたのですが、いざ紹介を始めると、Aさんが
「北田さんから、こういう人を紹介されて面接するって、事前に社長に話してあります。面接結果もすぐに報告しておきます。」
と言うだけでなく、年収交渉の際にも、社長は「Aさん、任せるよ!」と言っているにも関わらず、
「この人を是非採用したいので、社長に了解を取るから、少し待って下さい。」
と言って、必ず社長には報告・相談していらっしゃいました。
結局はコミュニケーションだと思います。いくら「任せる!」と言われていても、わからないことは質問し、自分の意見も言って、相談して、事前説明をして、報告して、etc. そうやって少しずつ信頼を勝ち取っていく必要があります。
最終的には、『人』対『人』の、お互いに理解し合おうとする気持ちのように思います。
相談に来た人に気を遣わせているようでは、僕もまだまだですが、『自分のことをブログネタにしてください!』という方も大歓迎です(;^_^A


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