就職活動~ファイト!

就職活動中の学生さんが相談に来られることが時々あります。
ご本人から直接コンタクトがあるというより、親御さんや大学の先生からご連絡を頂くことが殆どです。

就職活動がうまく行かない理由は色々あるのですが、コミュニケーション力が不足しているために面接が上手く行かないケースをよく聞きます。同年代の友人、考え方や趣味嗜好が近い人とは話ができるけれど、面接となると今まで話したことがない人と普段の会話とは異なるテーマで話さないといけないことに戸惑っているような感じです。

僕の記憶に鮮明に残っている相談があります。
ある大学の先生からのご依頼で、

「うちのゼミの学生の相談にのってやってくれませんか?普通の会話・コミュニケーションが全くダメで就職活動がうまく行かなくて、でも、彼が作るソフトウェアはピカイチだと私は思うんです。」

早速事務所に来てもらって就職活動についての話をするのですが、その前にきちんと挨拶ができず、僕をじっと見ているだけで、何を質問してもボソっと一言話すだけで、得意なソフトウェアの話も盛り上がらず、僕は頭を抱えてしまいました。相談にのったというより顔を見合わせただけの感じです。

でも先生が「彼が作るソフトウェアはピカイチだ!」と言っていたことを拠り所に、あるIT関連の社長さんに紹介させて頂いたところ、「採用します!」とのとてもありがたいお返事。
僕は思わず、

「コミュニケーション、本当に大丈夫ですか?」

と社長さんに言ってしまったのですが、

「大丈夫ではないけれど(笑)、ソフトウェアの話は論理的でしっかりコミュニケーションが取れましたよ!彼は優秀ですよ!」

それを大学の先生に報告したところ、

「そうですか!彼の優秀さを理解してくれましたか!お礼の挨拶に行きます!」

と学生さん以上に喜んでくださいました。

実はそれでも僕は不安でした。

「会社の中で本当にやって行けるのか?」

そんな不安も1年後に彼に会った時に消えました。ニコニコと照れ臭そうに現れた彼はしっかりコミュニケーションが取れるビジネスマンに成長していました。本当に驚きました。

「人ってこんなに成長できるんだ!」

採用して下さった社長さんや会社の方々に感謝するのはもちろん、彼自身の努力も賞賛に値する凄いことだと思います。
                                     
さて自分はというと、今はこんなにベラベラ喋っていますが、中高大学時代はあまり喋らなかったようです。特に大人の人(親戚、ご近所さん等)とは話さないと言うか、そういう場にあまり行かなかったように記憶しています。

大学時代に塾講師のアルバイトをしていたのですが、ふと父が、「おまえ塾のアルバイトやってよかったな~喋れるようになったやん!」
と言ったことを思い出します(;^_^A

就職活動真っ只中の学生さん、ファイト!頑張ってくださーーーい!
粘り強く!諦めないで!

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