「もったいない」もいろいろ!?

「もったいない」 って日本独自の表現で、日本文化を体現する言葉のひとつだそうです。
いろんな方々と情報交換をさせて頂くような場面でも 「もったいない」 という言葉をよく聞きます。

「友人は海外留学経験もあって語学も堪能なのに、今の会社ではそれを活かせる部門(仕事)でなくて、もったいないと思うんです。」

「うちの会社の若手で、私はもっともっと活躍できる力を持っていると思うのですが、本人は少し引いて仕事をしているというか、良く言えば謙虚だと思いますが、もっと挑戦していけば伸びると思うのですが・・・。やっぱりもったいないな~。

「うちの会社は優秀な人材ほど先に転職して行っているように思います。なんか残念というかもったいないです。会社も変わらないといけないと思います。」

「良い製品を持っているのに違った方へ向かっているように思います。何か私が知らない理由があるかもしれませんが、もったいないような気がするんです。」

「うちの会社は、良いノウハウが部門に眠っていて、なかなか情報共有する連携がなくてビジネスチャンスを逃しているんじゃないかと思います。もったいないです。」 

「今会社を辞めるのはもったいないよ。もう少し頑張ってからでも遅くないのでは?」 etc.

ある老舗のお店でそんな話をしていたところ、お店の大将(正確には息子さんにお店を譲って、ご自身は接客に専念されている)が、お鍋を作りながら、

「今のお店は60年前に、ある方から譲ってもらって、こんな良い場所でいろんなお客さんが来てくださって、そのお客さんがまた知り合いを連れて来てくださって、本当に皆さんのお陰です。今思えば、私にはもったいないくらいです。
というお話をしてくれました。さらに、
「お客さんが見ていて、『このお店は正直にやっているな!』 ということだと思うんです。」
としんみりと話してくださいました(深イイ話です)。

「自分が80歳になったらこんな話ができるようになっているだろうか?」
とちょっと考えてしまいました(汗)

そんなお話を書いていたら、夕方参加したインデペンデンツクラブというベンチャーの会合で、シェアリングプラットフォームをローンチしている社長さんが「このビジネスは『もったいない』がキーワード」というプレゼンをされていました。

弊社の新年度が始まったばかりですが、あらためてよろしくお願い致します。

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