2025/11/04
「平凡な研究者」
カテゴリー 北田勝久、王道を往く!|ブログ
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11/1の夜にNHKの 「新プロジェクトX」 を観ました。
NECの顔認証システムがマイクロソフトに勝って世界一になるまでの物語でした。 
タイトルを見ると格好良くて華やかなに感じるけれど、開発に携わった研究者たちの気持ち(悩み/不安/寂しさ/悔しさ/喜び/弱音/逃げたい)がそのまま誇張なく表現されていて、ブログに書かずにいられませんでした。
番組MCのアナウンサーの
「こんなにご自身の弱音をさらけ出してくれるゲストは初めてです。」
という紹介に始まり、研究者の1人が話していた、
「みんな平凡な研究者なんですよ。才能があるから1位を取れたと言うよりかは、みんな平凡ながらも本当に地道な努力をずっと重ねているんですよね。変なことをして、ずる賢いことをして勝っているわけじゃない、本当に愚直に一生懸命取り組んでいると伝わるならすごくいいなと思います。」
という言葉が、ズドーン!と心に染みました。
私たちの仕事にとっても、とても重要なことを教えてもらいました。
NHKプラスをリンクしておきますので、お時間のある時にでもご覧下さい。
「マイクロソフトに挑んだ男たち~顔認証システム、世界一へ~」
※配信期限 11月8日(土)午後8:47
ご覧になった皆さん、お会いした時に感想を聞かせて下さい。
私はエネルギーをもらって11月も飛び回ります!
追記:
参考までに、番組を見ながらの私のメモです。
#日陰者のサラリーマン #拭えない役立たずの烙印 #パズル好きだが人生のパズルはさっぱり #このままうまく行かなくて終わるんだろうな #自分と似た子供の顔をみてどうやって養っていくんだろうか? #素人同然 30歳過ぎて勉強することから始めなくちゃいけない
#あれ?顔認証はパズルじゃん #少し人生としてニコニコマークが出てきた #けれど、社内の反応は冷たかった #人生のパズルは厳しかった #頑張ってそれかよ #俺も顔認証も使い物にならないのか?
#これ以上やっても上手くいく気がしません #管理職試験にも落ちていた #君は逃げ出すのか?コツコツとやって行こう!と言われ、確かに!とにかく1回勝負してみよう
#顔認証は解けないパズル #NISTアメリカ国立標準技術研究所の制度評価テストをうけてみよう
#会社の名前が出てしまう、出るしかない、勝負するしかない #負けたら会社を辞める覚悟でやっていた #これまでと同じやり方で勝てる保証はない 膨大な写真を集めてコンピュータに読み込ませてみないか #圧倒的に不足していた外国人の顔の画像 #解けないパズルはない #2年で2千人のデータを集めた #何かあるかもしれないことを信じて
#2009年 世界一になっても社内は冷ややか 1位になって何の意味があるのか? #寂しかった、悔しかった、一生懸命やったのにそれしかないのか? #翌年も1位に、問合せが100件以上舞い込む
#2018年マイクロソフトが評価テストに参戦 #中間評価でマイクロソフトが1位をかっさらっていった #勝てるのか?と言われて、勝てると言えなかった #世界一を取った後にすべきことを書いた本はないか?本屋を探した #マイクロソフトは世界中の優秀なエンジニアが集まっている #勝てると思わない
#神は細部に宿る #竹槍で戦っている #顔認証を10年、20年やってきたノウハウは自分たちが持っている #欠けているピースがあった #顔が検出できない顔がある #取りこぼしをゼロにできないか? #できない、逃げたい #できないことをひた隠ししてきた過去があった #良いことだけを報告 #自分の弱さを見られたくなかった #できることをやろう
#顧客からの声に真摯に耳を傾ける #純粋な興味を持って議論する #人に寄り添った顔認証にしよう #泥臭く一歩一歩進んでいく、手を抜かないこと #精度99.5% マイクロソフトを逆転 あっ勝ったんだ #効果はてきめん 国際的なイベントで次々採用
#弱音ばかりの人生 #使えないと言われても #マイクロソフトに追われても #失われた30年において、日本企業が成し遂げた数少ない偉業 #現場でどれだけ生の声を知っているか?が勝負を分けた
#人生というか生きていく場所を見つけられた #もう一つ何かできるんじゃないか?
#新しい技術とどう生きるか? #最後のピースは私たちの手の中にある

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