2025/11/18
キャリア25年の転機と転職活動
Nさん(48歳) 財務/消費財メーカー
転職への決意
私は大学卒業後、メーカーに入社し、25年間一貫して経理・財務の業務に携わってきました。
現場経理から海外子会社、さらにはコーポレート本社へと担当領域が広がる中で、多くの経験を積ませていただき、当初は「このまま定年までこの会社で働くのだろう」と漠然と考えていました。
しかし、心のどこかに、長い間同じ会社に身を置いてきたからこそ別の会社・業界で知見を広げたいという思いがありました。また、担当していた大きなプロジェクトに一区切りついたことも重なり、次第に転職という言葉が頭をよぎるようになりました。
その頃の転職活動はまだ情報収集程度で、他のエージェントから話を軽く聞く程度でしたが、勤務先が構造改革に踏み切り、早期退職の募集を開始することになり状況が一変しました。
改めて自身の状況を棚卸しすると、勤務先の経営が停滞し、将来的には縮小均衡に陥る可能性が高いと感じられるなかで、自分の次のキャリアパスを見いだせずにいたことに気づきました。
今の勤務先で働き続ける事への漠然とした不安と、新しい環境で挑戦したいという思い、そして会社の構造改革という幾つもの要因が重なり合い、私は48歳での転職を決意しました。
焦りと自問自答の日々
とはいえ、いざ転職活動を始めてみると暗中模索の連続でした。
エージェントから勧められるまま、自分のキャリアと必ずしも親和性が高いとは言えない求人に応募し、書類選考や面接に落ちては自信を失うという負のスパイラルに陥りました。
同じ職場で早期退職に応募した仲間が早々に転職先を決めたなかで焦りが募り、自らも親和性の低い求人に応募してしまい、結果として敗戦が続きました。
私の専門分野は経理・財務の中でも少し特殊で、該当する求人が多くないことも、迷いや不安を増幅させました。
「とにかく働ける場所を確保すべきなのか」、「自分のキャリアを活かせる転職であるべきなのか」
その狭間で自問自答を繰り返す日々でした。
北田さんとの出会い
そんな『暗黒時代』のなかで出会ったのが、今回担当いただいた北田さんでした。
すでに多くのエージェントとやり取りをしており、求人と自分のキャリアが一致していなかったり、企業理解が浅いまま紹介されるケースに疲弊していた私は、正直半信半疑でのスタートでした。
しかし、北田さんとの面談を通じ、企業の状況や募集ポジションの背景、自分のスキルとの適合性を深く理解したうえで提案いただいていることが伝わり、久しぶりに「この人を信じてみよう」と思えました。
応募後も、面接前に企業について詳しく説明する時間を取っていただいたり、企業側との連絡を丁寧に取り次いでくださるなど、単に書類を転送するだけではない『伴走者』としてのサポートを強く感じました。
そのおかげで、無事に内定をいただくことができました。
転職は『縁』
今回の転職活動を通して実感したのは、転職はまさに「縁」であるということです。
市場環境、自身のスキルセット、希望条件との適合など、多くの要素が絡み合う中で、全てがうまくそろうタイミングはそう多くはありません。
そのためにも、自分の強み・弱みを客観的に整理し、各企業の要件と照らし合わせながら粘り強く進めていく必要があります。
とはいえ、それを一人で全て行うのは非常に大きな負担です。
だからこそ、企業の状況を把握し、客観的かつ的確なアドバイスをくれるエージェントの存在は本当に大きいと実感しました。
世の中には応募書類を単に『転送するだけ』のエージェントも少なくない中で、私の成功を本気で支えてくださった北田さんには心から感謝しています。
転職はスキルや価値観の適合性だけでなく、巡り合わせという要素が大きいと感じましたが、そのご縁をしっかりつないでいただいたことに深く感謝しています。
コンサルタントのコメント
最初の面談から肩を張らない誠実さや、海外でのイレギュラーな経験、ご家族のお話、転職活動中の心の揺れ動き等々、ザックバランにお聞かせ頂いたことがとても印象に残っています。
転職先でもこれらの経験がきっと生きると思いますが、それに留まらず新しい経験も積み上げてご自身の成長に繋げて行って下さい。応援しています!
