仏像を勉強してええカッコしいをしよう!|第49回 北田会 in 大阪

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2022年11月25日(金) 第49回 北田会 in 大阪 を開催しました。

3年ぶりに開催した10月の北田会in東京に続き、大阪での開催となりました。
大阪では、ゲストスピーカーをお招きして、素敵なお話を聞くことができました。

仏像の見方のヒント3選

今回は、ゲストに、近畿大学文芸学部 准教授の松岡久美子さんをお招きして、「お寺を案内するときに知っていたら”ええカッコしい”ができる(かもしれない) 日本の仏像の鑑賞のコツ3選」についてお話していただきました。

普段は、学生さんを相手に日本美術史などの授業を行っているので、今回お話いただく内容はかなり初級コースになりますね。松岡さん流に言い換えると「細かいうんちく本に書いてなさそうな、ええカッコしいできる仏像の見方のヒント3選」となります。

プロジェクタ-を使って、わかりやすい資料も作成していただきました。

ちょっとした”仏像うんちく”すら語れない私のような人から、”仏像大好きさん”まで、思わず乗り出して聞き入ってしまい、頭の中で修学旅行や観光で見知った仏像を思い出しながら、「あぁ、そういう視点で見たことはなかったなぁ」という角度からのお話に引き込まれてしまいました。

せっかくなので3つの見方をちょっとだけ紹介させていただきます。まさにそれは視点と角度のお話なのです。

横から”も”見る

仏像は正面からだけでなく横から見てみると、実はやせていたり、太っていたり、姿勢がよかったり、悪かったり、体型も様々。

奈良時代はこんな仏像、平安時代前期は、平安時代後期は、、鎌倉時代のはじめは、、、。といったように、その立ち姿は時代によって様々。

それぞれの時代のほとけ様の姿を、「高校生でアメフトの部活をやっている人のような」「ちょっと中年になった感じ」「中学や高校で文芸部や帰宅部のような」などなど、現代風表現にアレンジして伝えてくださるので、とても想像しやすく「ぷぷっ(笑)」となってしまうことも度々。

目線はどこを向いているか

2つ目は、ほとけ様と目が合う場所ってどこでしょう。というお話。

大仏殿の窓から外を見ている仏像とは目が合わないし、お堂の中の仏像とは目を合わせることができる。

ほとけ様の目線には、人々がほとけに何を願ったかが反映されているそうです。

目の合わないほとけ様には「天下国家を広く見渡し、泰平」を、かがむと目が合うほとけ様には「死んだ後に極楽浄土へ行けるように、など個人の救済」を、というように、その仏像に何を期待しているのかがわかるそうです。

日本のほとけ様らしい顔

3つ目は、ほとけ様の顔について。
日本の仏像は、人間の顔と同じようで実は違うところがあります。
それは「目の位置」だそう。目尻と耳の穴の位置が人間とは違うのだそうです。

それにはちゃんと意味があって、ヒントは「尊容は満月の如し」です。

多くはここで語れませんし、割愛の仕方も難しいのですが、ほとけ様を色々な角度から見ると、それは時代の特徴、その時代に考えられていたことが投影されているのだということを、とてもわかり易くお話しして下さったと思います。

松岡さんありがとうございました。

お話の後は、「十一面観音の暴悪大笑面はほんとに爆笑してるのか?」 という質問や、「美術館とお寺ではライティングが違うけどどっちがどうなのか?」など、仏像大好きさんらしい質問が出まして、その話もとても興味深かったです(すぐにググりました。)

30分という時間制限の中、厳選された3つのお話、本当にありがとうございました。

余談となりますが、このレポートのために、メモをとりながら念のため松岡さんのお話をレコーダーで録音させていただいたのですが、お話初めから終わりまで29分45秒。

話の内容より何より、その誤差なしの”タイム”に、「さすがだなぁ~」と驚いてしまいました(笑)

ビジネス紹介タイム(株式会社Sydecas)

さて仏像のお話のあと、株式会社Sydecas(シデカス)の寄玉社長にビジネス紹介をしていただきました。

Sydecasはフードテックの会社で、「NinjaFoods(ニンジャフーズ)」という、コンニャクをベースとしたニンジャペーストを用いた食品についてご紹介いただきました。

■「あらゆる食の制限を超える」次世代食品事業NinjaFoods
糖尿病や高血糖、肥満、アレルギー等、食の制限を持つ人は世界に多数います。
そこで、当社は日本古来の植物性ヘルシー食材蒟蒻(こんにゃく)に着目。独自の技術で蒟蒻をペースト状に保った素材NinjaPaste”を次世代食材として活用し、「すべての人が制限なく美味しい食を楽しめる世界」の実現を目指しています。

■次世代蒟蒻素材NinjaPaste
NinjaPaste(ニンジャペースト)は、通常の蒟蒻を固めきらずにペースト状に保つことに成功した次世代蒟蒻素材です。他の素材に混合することで、対象の繊維を補強し蒟蒻ゲルを形成することで、強力な結着成形を実現します。そのため、小麦グルテンや卵、水飴類を使用せず、素材の良さを活かし食物繊維豊富な食品の成型が可能です。

半ば、ムチャブリでお話いただいたので、よかったらサイトを覗いてみてください。

最後に、、、。

東京に続いての開催でしたが、25名の皆さんにご参加いただきました。3年ぶりの方、初参加の方々もよい時間を過ごしていただけたでしょうか。各テーブルでの楽しそうな様子を拝見して、とても嬉しくなりました。

今回、それなりのスペースがあり、プロジェクターも使えるお店ということで、会場に使わせてもらったのはカフェ カフェーヌさん。

コロナ禍で閉店されている店舗も多い中、ご協力いただきありがとうございました。

東京には東京の、大阪には大阪の独特の雰囲気があるのかな、と思っていましたが、楽しい時間を共有できればどちらもみな同じ。参加頂いた皆さんからたくさんの元気をいただきました。

これを機会に皆様のご縁が繋がり、深まり、広がっていっていただけると嬉しいです。

みなさんからのメッセージ

「色々な方とお話しできて、とても楽しく勉強にもなり、改めて貴重な機会だと感じました。」

「もっと仏様のお話をしたかったです。まだ見たことのない仏様を教えていただきたかったです。」

「新しい出会い楽しみましたよ!こういう機会いただけて元気出ました」

「おかげさまで、楽しく、充実した時間を過ごすことができました。良い会ですね。仏像のお話もためになりました。(十一面観音の爆笑面が確認出来たことは、大きな収穫でした♪)」

「オフ・ビートの皆さんと知り合えて本当に良かったです。」 

「仏像のとても面白いお話も聞けて、大変有意義なひとときでした。」

「交流会の後も、初見のメンバーとラーメンにいき、いろいろお話しを伺えました。
楽しい機会になりました。是非、今後も参加させてください。」

「交流会めちゃくちゃ苦手ですが、楽しかったです!またよろしくお願いします。」

「仏像のお話、めちゃくちゃ楽しかったです!」

こちらこそ、ありがとうございました。

そしてまた次回、お会いできますことを楽しみにしています。

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