今なぜ危機管理コミュニケーションが必要なのか?-東京Ver.-|第58回 北田会 in 東京

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2026年10月8日、第58回 北田会 in 東京を開催しました。

約1年ぶりの東京開催となった今回は、大阪で好評だった「危機管理コミュニケーション」について、東京の皆さんにもぜひ聞いていただきたいと、広報・PR/危機管理広報アドバイザーの北田明子さんをお招きしました。

大阪のレポートにも書きましたが…。
ちなみに、弊社の「北田」と北田明子さんには血縁関係はございません。このレポートに出てくる「北田さん」はすべて北田明子さんのことです。

秋晴れが続く10月。銀座の通りにも多くの人が行き交う中、28名の皆さんにお集まりいただきました。
北田さんのご紹介、現在のお仕事をされるキッカケになった出来事、危機管理コミュニケーションのお話の基本は、前回のレポートでご紹介しています。前回と今回のレポートをあわせて読んでいただけると、より理解が深まると思います。

●前回のレポートはこちら

危機管理コミュニケーションは「会社と社員を守る装備」

通常6時間かけて話す内容を1時間にまとめていただくのは心苦しかったのですが、今回は事例を交えながらお話しいただきました。

大阪でお話しいただいてから数ヶ月しか経っていないにもかかわらず、企業トラブルは増え続けています。

「具体的な事例を交えながらお話するにも、それも日々変わっていっています。」という北田さんの言葉からも、危機管理コミュニケーションをさらに身近に感じられるほど、世の中は変わった、あるいは今も変わり続けているのではないでしょうか。

危機管理コミュニケーションでは、「発生後の対応」と「平時の活動」の両輪を回すことが重要視されます。北田さんはこれを「消火器ではなく装備。車で言えばシートベルト」と表現されました。つまり、火がついてから消すものではなく、会社と社員を守るために必要不可欠な備えだそうです。

以前はトラブルが起きてから企業に呼ばれることが多かったそうですが、最近は危機管理マニュアルの作成や社員への啓蒙活動も増えているとのこと。企業には誠実さや透明性が求められ、トラブルが会社そのものの存続に関わる時代になりつつあるそうです。

そして、参加者の皆さんに一番持ち帰ってほしい鉄則は、「不祥事を隠す」のではなく「信頼を維持する」こと。

平時には自社のリスクを洗い出し、リテラシー教育を行う。そして有事には迅速に情報を提供し、誠実に説明する、これが鉄則だそうです。

実際、トラブル直後に何をしていいかわからずにいた企業の方も、段取りが決まるとホッとして気が緩むことがあるそうです。でも、そこで「終わった。」と安心するのはまだ早く、再発防止やブランド回復には、その後も長い時間が必要なのですね。

サイバー攻撃から不祥事まで、リアルな事例

北田さんがこれまで携わってきた危機管理広報とは異なりますが、サイバー攻撃についてもお話しいただきました。

被害にあった会社の中には、手書きの伝票などのアナログな対応で乗り切れるケースもありますが、今の時代ではそれにも限界があり、また、攻撃に気づかないまま何ヶ月も過ぎてしまう、ということもあるそうです。

もしも何かあった場合に公表すべき危機の種類や法的義務についても説明いただきました。

また、大企業の不正からSNS炎上、ハラスメントまで、ニュースで大きく取り上げられた事例などに加え、会場では粉飾や横領、インサイダー、クレーマーに怒鳴り返した話。あとはサイバー攻撃の身代金にまつわる話などスリリングなエピソードもたくさんお話いただきました。

具体的な内容はここには書けませんが、参加された方は、スリリングなお話に聞き入っておられました。

初動のためのマニュアル

最近では企業から危機管理マニュアル作成を依頼されることが多いそうです。
今はAIを活用して分析したり、プレスリリースのたたき台を作ったりできるので、マニュアル作成のハードルも下がっています。もちろん専門家の意見が必要な部分はありますが、「面倒くさがらず、よりよい危機管理コミュニケーションのために、ぜひマニュアルを作ってほしい」と北田さんはおっしゃいます。

ただし、形だけの分厚いマニュアルは不要です。
大切なのは初動。起きた時にどうするか、初動がすべて。

ですので、起きたときの連絡網、誰に何を伝え、誰が何をするのか、どこから情報を発信するのか。
まずそこをきっちりとまとめておくこと。初動を乗り切れば、次の道が見えてくるそうです。

サイバー攻撃は中小・零細企業を入口にすることもあります。「自分の会社にも可能性がある」と考えて準備してほしい、とのことでした。

危機管理コミュニケーションは、企業や組織に必要な装備です。だからリスクを事前に把握し、マニュアルを作成する。啓蒙活動やリテラシー教育を行い、AIも活用する。
この4つを胸に刻んでおきたいと思います。

個人でSNSを使うときのルール

後半は、前回もお話しいただいた「個人でSNSをする際の、さ・し・す・せ・そルール」について。詳しくは前回のレポートをご覧ください。

北田さんおすすめのSNSとして、ある博物館の発信も紹介いただきました。
素晴らしい作品がありながら、堅苦しく地味な印象のある博物館が、面白おかしく、センスのよい発信でフォロワーやファンを増やしているそうです。

SNSも使い方次第。リスクの話が印象に残りやすいのですが、楽しさをどう演出するかも大切ですね。

印象に残った記者会見

質問コーナーでは、「最近、感心した会見は何でしたか?」という質問を受け、「不祥事の記者会見ウォッチングでケチをつけている方が多いんだけど……」と言いつつ、印象に残った会見を2つ挙げてくださいました。

1つ目は、イオンモール熊本の記者会見。
会見のタイミングが早く、社長がきちんと出てきて、自分の言葉で話していた会見のこと。普段からよく勉強されていたことが伝わったそうです。

もう1つは、アイドルグループtimelesz(タイムレス)の謝罪会見。
原稿を見ず、自分の言葉で謝罪する姿に、若い世代でもあれだけのことができるのかと感心されたそうです。

この2つの会見はどちらも見ていたので、思い出しながら「なるほど。」とうなずいてしまいました。

日々、想像を超えるスピードで起きるさまざまな事件が、私たちに「いますぐ行動しなさい」と迫ってきているように感じます。そんなタイミングで、危機管理コミュニケーションの全体像から身近な事例まで、限られた時間の中で貴重なお話をありがとうございました。

鎌倉に面白いお店がオープン

北田会に参加してくださっている和田さんが、素敵なお店をオープンされたのでご紹介します。

鎌倉駅から歩いて行けるミシンスタジオ「NUU.NUU」。

高性能の家庭用ミシンやロックミシンなど、4種類のミシンを手頃な価格で利用できます。
洋服を持ち込んでほつれを直したり、裾上げをしたり。隣で優しく教えてくださるので、最初は緊張していても、どんどん楽しくなってきて、いろいろ縫いたくなります。

また雑貨や天然素材中心の古着もありますので、鎌倉を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
いつも北田会に来てくださる梯さんの、骨盤のボディワーク(骨盤の調整)レッスンも鎌倉で実施しています。趣のある街へ、あわせてお出かけになるのも素適です。

北田明子さんの著書

北田さんご本人や、危機管理コミュニケーションに興味を持たれた方へ、著書をご紹介します。
– 『デジタル時代の情報発信リスクと対策』(東洋経済新報社、2023年12月6日出版)

その他の著書:
– 『沸騰する中国』(共著・ダイヤモンド社)
– 『企業法務と広報』(共著・民事法研究会)
– 『事業再生の実践』(共著・民事法研究会)
– 『企業の法務とリスク』(共著・民事法研究会)
– 『笑う闇金融』(ダイヤモンド社)
– 『金融の修羅場』(共著・鹿砦社)

そして最後に

会が終わる時間が近づくにつれ、だんだんと話し声も大きくなり、交流が深まっていくのを感じました。
久しぶりにお会いしたら、活き活きと仕事をされている方。お子さんにご飯を食べさせてから銀座まで来てくださった方。親子でご参加くださった方もいらっしゃいました。

仕事や趣味、意外なつながりの話など、皆さんに楽しんでいただけていたらうれしいです。

今回もパーティプラネット 銀座PPサロンさんで開催しました。美味しいお料理とお酒、細やかなお心遣いをありがとうございました。

毎回、お話しくださる方々の知識や経験に触れるたび、少しの焦燥感と、感謝、そして何よりエネルギーをもらっています。

お集まりいただいた皆さんにも、楽しい時間を過ごしていただき、新しいご縁が生まれたり深まったりしていたらうれしいな、と思っています。

2026年もあと数ヶ月。また次の機会にお会いできますことを楽しみにしています。

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