長い時間をかけた転職

Mさん(41歳)人事企画部長/消費財メーカー

自身の成長と貢献領域の拡大を意識

大学卒業後、大手企業で人事の仕事に従事していましたが、長く働く中で社内のルールや仕組みに精通していく一方で、世の中の変化や先進他社の動きに鈍感になっていくこと、また大企業ならではの分業組織体制により、異動の機会を積極的に得ていかないと、事業や仕事の全体構造が理解しにくく、視野の広がりや思考の深堀りが進まないことにジレンマを感じていました。

その中で、転職については、広い意味で “職場を変える” “経験の積み方を変える” ということだと考えており、自身の成長や仕事を介した世の中への貢献の広がりにつながるのであれば、大きな決断ではあるものの、一つの大事な手段であると考えていました。

「会ってみる・話し合う」ことからスタート

かねてより、ご縁があって北田さんと知己を得ていたことから、一度お時間をいただき、私のキャリアについて相談にのっていただきました。

北田さんには話をよく聞いていただき、まだ現状は転職は探索段階に近いことにもご理解をいただきながら、ざっくばらんに「会ってみる・話し合う」ことからコミュニケーションを開始させていただける企業様のご紹介をいただきました。

当たり前の話ですが、仕事で成果を出す上で、転職者の私も先方の企業様もお互いを理解することはとても重要になりますので、このようなアプローチからスタートできたのは、非常に幸運でした。

企業も転職者も、納得する形にする

先方企業とお会いし、現在の課題についてお話を伺うことからスタートしました。

一方で、私も企業様の財務状況や統合レポート、事業計画、各ニュース・リリースについて予め調べておき、ある程度の仮説を持ってお話をさせていただきました。
先方の課題認識に対して、私自身が持つ能力・経験が役に立つのか、その辺りについては、おそらく早い段階で感触を持っていただけたのではないかと思います。

また私の方からは、実際に仕事は一人で行うものではなく、チームで行う部分が大きいため、入社後にパフォーマンスを発揮するために必要なこととして、チーム・ビルディングやポジションに関して、図々しく主張をさせていただきました。

ただ有難いことに、私の主張に対して企業様には真摯に向き合っていただき、現状考えられる中では、最も良い形で入社の条件をご用意いただくことになりました。

自分の心に忠実に決める

ただ実際の転職になると、家族の理解は不可欠です。配偶者はもちろん、子どもとも、それぞれ話し合いをしました。

収入の面や働き方など、色々なことを話しましたが、突き詰めると「健康で元気に働いてほしい」というのが家族の気持ちだったので、自分が面白そうと感じること、チャレンジしてみたいことに忠実になり、転職を決めました。

今後に向けて

現在は転職までの準備期間に身を置いています。

良いスタートが切れるよう、色々と準備を進めていますが、北田さんからも「じっくり構えていくと良いですよ」とアドバイスをいただきましたので、成果を出すことにあせることなく、転職先で多くの方に信頼をいただけるよう、長い目で考えていきたいと思います。

最後になりますが、私の場合、初めて企業様をご紹介いただいた後、転職を決めるまで11か月ほど時間をかけました。

時間をかけ、じっくりと考えることができたのは、企業様のご理解はもとより、北田さんのご支援も大きかったと思います。
転職エージェントは様々ですが、自分の納得いくやり方に理解を示していただけるところに出会えるかどうかが、転職活動には重要ではないかと思います。

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コンサルタントのコメント

お互いに理解し合うことから始まったお引合せでしたが、企業さんの現状と課題は何か?
自分は本当にお役に立てるのか?を考えながら、結果として実を結ばなくてもお互いに有意義な情報交換ができれば嬉しい、と仰っていたことがとても印象に残っています。

また、ご自身の転職をご家族がどう思うか?ご家族にどんな影響を与えるか?もしっかり考えながらのご決断だったこと思います。

企業さんの期待値もとても大きいですが、焦らずにじっくり取り組んでください。応援しています!

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