人事も転職も「人と人との繋がり」

Tさん(38歳) グローバル人事/消費財メーカー

経歴、人事パーソンとしての大切にしたいこと

B to Bの部品素材メーカーへ新卒入社して以来、工場、本社、海外と働く環境は変わりながらも、10年以上一貫して人事業務を担ってきました。
その中で、新制度企画導入や運用、海外労働争議(ストライキ)、事業再編(M&Aや工場閉鎖)などを経験する上で、「人と人との繋がりを大切にし、個人および組織の成果最大化に寄与する」を、いち人事パーソンとしてのポリシーとして持つようになりました。

転職を決意!

人事としてのやりがいや苦しみを経験しつつも、自分軸(大切にしたいもの)も持てるようになり、さらに経営レベルでの人事課題が見えるようになりつつあり、より大きな貢献を、そして、よりプロフェッショナルになるための挑戦を続けようとしていた矢先に人事から別の職務へ異動の話が降りてきました。

悪くない話ではありましたが、社内ジェネラリストになり、このまま一つの会社で続けるのか、人事としてのプロフェッショナリティを高めるのかを迷った末、後者を選択しました。
理由は、人事という仕事の可能性を感じていましたし、自身でまだ心の底から人事をやり切ったというレベルには達していなかった為です。

2週間の転職活動

上記の経緯から転職活動をスタートしました。

まずは大手エージェントに登録し、現在求人が出ている職務を20ほどもらい、内容をみて、ひとまず1社受験することとしました。
その企業を受けようと思った理由は、変革期にある会社に身を置いて自らも変革をさせられること、家族に負担をかけずに現住所から通勤可能であったことの2つです。

結果、縁あって内定をいただき、1社のみの受験で約2週間の転職活動を終えることとなりました。
その転職活動においてエージェントから貰った情報は、求人情報のほか、中期経営計画等ホームページをみればわかる程度のものでした。

2度目の転職を決意!(1度目の転職活動の反省)

転職した会社は、10年がかりの変革に舵を切り始めた、CEOが変わったばかりの製薬企業でした。
私は人材・組織開発を目的とした制度導入を担当し、経営層と話しをするうちに分かったことは、会社は変革の実現を最重視しているということ。ですから中長期的な人材・組織の成長にリソースを割くというより、足りない部分はすぐに人材を外部から獲得する、そして人の入れ替えによる風土改革を実施していくというマネジメントスタイルでした。

足りない部分は外から獲得するという視点も非常に大切ではありますが、人や組織の成長という視点とのバランスについて、自らの考えるものとギャップがありました。

また、そういうスタイルの会社で「人と人との繋がりを大切にし、個人および組織の成果最大化に寄与する」という、自身が大切にしていることを磨くことも難しいなと考えはじめた矢先、人事の企画機能は海外で、さらに外国籍社員による構成で組織を編成することとなり、2度目の転職を決意しました。

2度目の転職活動へ

基本的なことにはなりますが、企業研究をしっかりおこなうこと。そのために、エージェントを通じ生きた情報を得ること、1社のみで決めるのではなく、比較対象をもつべきだったということなど1回目の反省を生かして転職活動を進めました。

さいわい1社から内定をいただくことができました。
2社目の活動を進める段階で、現在は独立し人事コンサルを経営している元上司にキャリア相談をしたところ、オブ・ビートの北田さんと、選考に進む企業に現役で働いている人事所属の社員さんを紹介いただきました。

オブ・ビートの北田さんは、選考企業の経営層と何度も情報交換をされており、現在の経営のステージ、人事部の課題を含めた状況、従業員に対する考え方など、決算短信や統合レポート、中期経営計画などインターネットから拾える情報ではない、まさに生きた情報をいただくことができました。

さらに、選考とは別建てのカジュアル面談等も設定していただき、エージェントがここまで企業に入り込むことができるのかと驚きの出会いでした。

また、選考企業に転職して入社された現役社員の方からも、良い情報だけでなく課題となっている情報も含めて、キャリア入社という目線で共有いただくことができました。

自身が人事パーソンとして大事にしたい事を磨くことができ、また貢献できる部分があるのでは、と感じることができ、この組織で働かせていただきたいと思うようになりました。
そして、こういった生きた情報のお蔭もあり、縁あって内定をいただくことができ、すぐに入社することを決意しました。

転職を振り返って。

自身が大事にしている、”人と人の繋がり”もあって転職先を決めることができ、1度目よりもはるかに納得度の高い転職活動ができたと思います。

「入ってみないと分からない。」
確かにこれが大前提だと思いますが、生きた情報をどれだけ取れることができるか、その情報からどれだけ自らがマッチしそうだと感じ取れるかが、転職活動のキーになると思います。

オフ・ビートさんには、まさに生きた情報の提供という最高のサポートをいただいたと思っています。さらに、内定が決まって終わりではなく、入社までの間、細かくフォローもいただき、まさに私個人を見てご支援をいただきました。

仕事、キャリアは、やはり人と人との繋がりを大切にすることが基礎になっていると再認識することができた、これが自身の2度目の転職活動についての振り返りです。

百人百様のキャリアではありますが、なにかご参考になる部分がありましたら幸いです。

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コンサルタントのコメント

オンラインで初めてお話をさせて頂いた時、人事という仕事に真摯に取り組んでこられた方だと強く感じたのをお覚えています。
労務に始まり、海外赴任、事業再編、タレントマネジメント等、幅広い経験はとても魅力的なものです。転職先では、今までの経験だけに留まらず人事のプロとして、常に新たな挑戦をしていって頂ければ嬉しいです。

今回の転職活動は、二人目のお子さんが生まれるタイミングと重なって、大変だったと思いますが、どうぞ奥様にもよろしくお伝えください。応援しています!

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