理想に近づくための挑戦

Dさん(27歳) 研究開発/大手食品メーカー

新卒入社後、2年2か月での転職。

それは一般的な新社会人のなかでは、早いタイミングでのキャリアチェンジであったと思います。

けれど、入社年次の浅い時期でありながら、今後のキャリア設計に漠然とした不安を抱えている方々も多くいらっしゃるかと思います。
私の転職の体験談が、同じように不安を抱えている若い世代の方々にとって、少しでも参考になるようでしたら幸いです。

大学院では農芸化学を専攻、卒業後はBtoC消費財メーカーの研究開発職に就職しました。
学生時代はこれといった将来の目標・夢などはなく、「理系の知識や技術を活かした仕事ができればいいかな」くらいにしか考えていませんでした。

事業内容もロクに調べず、とりあえず名の知れたBtoCのメーカーばかりにエントリーをしていました。

入社後、研修期間を経て配属されたのは、主に品質保証業務を担当する部署でした。
入社前は、新製品開発や新たな技術開発に携われると思っていたため、この配属には驚い
たことを鮮明に覚えています。

会社の信頼を背負う責任重大な業務であり、常にプレッシャーを感じていました。

それでも、企業に対しての貢献実感を得ることもあり、また労働環境もそれなりにホワイトであったため、大きな不満を持つことはなく、日々の社会人生活を送っていました。

将来への漠然とした不安

一方で、心の中には漠然とした不安も抱えていました。
今はこれで良いかもしれないが、この先ずっとこの業務をつづけていくことになるのか…?このままでは品質保証の技術しか身につかず、活躍の幅が狭まっていくのではないか…?

考え出すとキリがなく、かといって自分が何をしたいのかもはっきりせず、将来に対する不安で夜も眠れないこともしばしばありました。

活路を見出すため、資格を取得したり、他部署の方と交流したりしてみましたが、それでも自分の将来像を明確化するには至りませんでした。

転職活動開始

今のままではいけないと思い、悩んだ末に転職活動に踏み切ることにしました。

転職活動は初めての経験であったため、何から手を付ければいいのかわからず、とりあえず転職サイトに登録だけをしてみました。

有難いことに、多くの企業様、多くのエージェントからお声がけをいただきました。

しかし実際にお話を聞いてみると、私の希望の職務内容に合致していない求人の紹介がほとんどであり、正直なところ企業と転職希望者のマッチはあまり意識をしていないような印象を受けることがほとんどでした。

なかなか転職活動は簡単ではないな、と落ち込んでいたところ、オフ・ビートの北田さんから食品メーカーの研究開発職の求人がある、とのオファーメッセージをいただきました。

出会い

食品系の研究開発であれば、自身の学生時代の経験を活かし、当初描いていた製品開発や技術開発ができるのではないか、淡い期待をもちながら北田さんにお返事をさせていただき、オンラインでの面談をご設定いただきました。

北田さんはオンライン面談の序盤で私の考えや経歴を丁寧に聞いてくださり「ただ求人を紹介するだけではなく、企業と転職者のマッチ度を重視してくれるエージェント」という印象を受けました。

これまでのエージェントとは異なり、無理に転職を押し付けてくることはないため、信頼して正直に自分の想いを伝えることができたと思います。

求人を紹介していただいただけでなく、その後の選考を通じて様々なアドバイスをいただきながら(ときには少し厳しいご指摘もいただきながら)手厚くフォローをしていただきました。

転職は縁が重要である、と耳にしたことがありますが、私にとっては北田さんとの出会いが素晴らしい縁であったように思います。

面接に臨む

紹介いただいた企業は、新卒の就活でも志望度が高かった食品メーカーでした。
選考は 書類提出→Webテスト受験→カジュアル面談→1次面接→最終面接 のフローで進みました。

新卒での就活での反省を踏まえ、入社後にどのような仕事を成し遂げたいのか、自分だからこそ会社に貢献できるポイントはなにか、長期的にどのようなビジョンを描いているのか、徹底的に分析して選考に臨みました。

初めは面接官の方々に自分の考えをうまく表現することができず苦戦しましたが、選考が進むにつれて少しずつ自分の強みや価値観を伝えることができ、次第に相互の理解が深まったと思います。

その点、やみくもに複数の企業に応募するのではなく、1社に絞って集中して挑めたのはとても大きかったと思います。
最終面接後、北田さん経由で内定のご連絡をいただいたときは、本当に嬉しく思いました。

転職活動で手に入れたもの

冒頭で述べたように、前職では10年後、20年後にどのような人材になりたいのかをイメージすることができず、大きな不安を抱えていました。

この不安は、新卒の就活を含め、ひとえに「考える」ことを怠りながら生きてきた結果であると思います。

今回、転職活動という機会を通じて新たな仕事を手に入れただけでなく、「考えた」ことで自分が成し遂げたい夢を手に入れました。

新たな職場では、一日でも早く会社に貢献できるようになることを目指すのと同時に、OJTや自己啓発を通じて成長に勤しみ、夢の実現に向けて走り続けようと思います。

理想に近づくために

最後になりますが、同世代の方々に向けて僭越ながらメッセージを贈らせていただければと思います。

仕事に関して、理想と現状にギャップを感じる方は多くいらっしゃると思います。
そのギャップを受け入れ、働き続ける方は本当に立派であり、私は心から尊敬しています。

一方で理想に少しでも近づくために新たな道を探すのも、素晴らしい選択肢のひとつであると思います。
もし迷っているのなら、ぜひアクションをとることをご検討ください。

皆様の転職活動の先に新たな希望や夢があることを、心からお祈り申し上げます。

Facebooktwitter

コンサルタントのコメント

初めてお話をした時は遠慮気味,私に対する懐疑心もあったかなと思いましたがお話やメールのやり取りをする度に、素直にご自分の考えや気持ちを話してくださり、とてもありがたかったです。 そして、紹介先企業さんとの面接を重ねる度にいろんなことを考え、相手を理解しようとしている姿がとても印象に残っています。 新しい仕事への挑戦になりますが、新卒で入社した会社での経験もきっとどこかで生きると思います。応援していますので是非頑張って下さい。

TOP